SoftEther

後ればせながらSoftEther ネタへのコメント。
わたしゃ SoftEther には大変期待してます。HUB 稼働マシンが WindowsXP でないとブリッジ接続できないせいでいまだ導入できてないけど、unix でも HUB が動きさえすれば自宅も会社もほぼ同じという状況になるので。
# Java で HUB を書くという手があるよねー。

さて、しかしなんですが、
本田雅一の「週刊モバイル通信」

これは IPA からの要請で SoftEther が一時公開停止になった時のインタビュー記事(今は再公開されている)。この中の作者の意見、

そもそも、コンピュータがどのような使い方をされるかは利用者のモラルに依存することであり、それを支える基幹技術に依存するものでは無いと考えます。簡単に悪用できるソフトウェアがあったとしても、有益な利用方法や利用実例が悪用の危険性の何倍・何十倍もあるソフトウェアであれば、それを「悪用されるかも知れない」といった理由で普及を阻害するのは明らかにおかしいと思います。

これが気になるよ。ここで言っていること自体はおいらも支持するんだけど、SoftEther というソフトに関しては当てはまらないと思うね。

もともとはファイアウォールなんて無かったのよ。つまり、SoftEther が提供する「有益な利用方法や利用実例」のほとんどは昔は当たり前にできていたこと。その状況が問題だからファイアウォールが登場した訳で、それを無力化するのはまずいわけです。問題がある状況に引き戻そうとしている、と捉えられてもしかたがない。

まぁ、技術的にできることは解っているのだから、これも守れるように今後していかなければならなくなったわけだけど、それってウイルスとおんなじ。まん延していなかった頃はまだ良かった。
簡単に攻撃(穴あけ)できる手段が提供されて、kiddy 君が暴走しはじめる。で、対策にばたばたする。というわけで、kiddy 君を助長する行為であった事はむわぁちぐぁぃなぃ。

しかし、当然騒がれたことで防御側のセキュリティ意識が高まり、より強固な防御が可能になるのよね〜:p。穴はある意味以前から開いていた(トンネルするソフトは過去にもあった)のに、被害が実感できないと防御に本腰にならないんだから。そういう風に考えると功績な訳です:p。

さて、おいら的には SSL を経由する機能とかは要らなかったな…。外から安全に接続できる、導入容易なソフトウェアであればそれでよかった。それくらいならそんなに批判されることも無かったろうなぁ。その代わり、どこからでも繋げるわけじゃなくなるからキャッチーじゃなくなって、そもそも騒がれもしなかったかもだけどね:p。
んなわけで、作者氏はこれからも頑張って欲しいです。ほんとに。